立命館大学「ハラスメント防止のためのガイドライン」の「ハラスメントになりうる言動事例」に「レイシャルハラスメントになりうる言動事例」がくわわりました。
2014年1月、立命館大学でのヘイトスピーチ事件をきっかけに私たちは活動をはじめました。事件の解決とは何か。その答えのひとつとして、レイシャルハラスメントの再発を予防する継続的な取り組みをはじめました。相談窓口を立ち上げ、「レイシャルハラスメントポリシー」と「解釈ガイドライン」(事例集)を作成し、大学に届けました。数年ごしではありますが、私たちの要望を一部実現する形になりました。
公開質問状に名前を連ねてくださったみなさん、事件後の集会に集まってくださったみなさん、シンポジウム・学習会・上映会に来てくださったみなさん、ヘイトスピーチ・ヘイトクライムと闘い続けている各地のみなさんの活躍と連帯のおかげです。
ご支援ありがとうございました。
私たちの活動の経過
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・事件とヘイトスピーチの拡散に抗して、被害者を指導する等した大学の対応を撤回させるため会を結成しました。100人以上の大学卒業生、学生、院生、教員らの署名を添えて立命館大学に公開質問状を提出しましたが、無回答でした。
・立命館大学内で、事件に抗議する集会を開催しました。
・立命館大学はレイシャルハラスメントへの対応に前向きでないことが分かったこともあり、会の活動を発展させて同様の事件を救済するために、「ヘイトスピーチ相談窓口」を開設しました。窓口は、立命館大学の構成員を対象に、レイシャルハラスメントの被害相談をうける活動を行い、キャンパス内で広報活動をやってきました。
・学習会や講演会、シンポジウムを重ねながら、他大学の取り組みにも学び、レイシャルハラスメントの「解釈ガイドライン」を独自に作成しました。
・立命館大学のキャンパス内で朝鮮学校を描いた映画の上映運動を行い続けてきました。高等教育無償化からの朝鮮学校排除にかかわる講演会も同時開催し続けました。このような活動をしていることを、教職員組合や大学の上層部も入っているメーリングリストで告知し、働きかけてきました。
・公開質問状の回答拒否を受けて、団交応諾義務があり大学が話し合いを避けられないように、非正規の労働組合(ユニオン)と協力して労組法に基づく団体交渉を続け、相談窓口」の「解釈ガイドライン」を提示しました。
・立命館大学のガイドラインの言動事例集に「レイシャルハラスメント」が記載されました。